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皆さんこんにちは
株式会社C.サイカの更新担当の中西です。
~“夏のデザート”じゃない!?~
スーパーにずらっと並んだスイカを見て、
「夏といえばコレだよな〜!」と思ってくださる方も多いと思います。
でも、農家側から見るとスイカは
「一年かけて準備して、ようやく勝負できる作物」
なんです。
今回は、スイカ1玉が皆さんの手元に届くまでの一年の流れと、
その裏側にある私たち農家の想いを、少し深くお話してみます✨
スイカといえば真夏のイメージですが、
農家の仕事は夏だけではありません。
夏の収穫が終わった畑には、
ツルや葉、根の残骸がたくさん残っています。
ここで大切なのが「後片付け」と「土づくり」
ツルや残渣をきちんとすき込み、病気の原因を残さない
堆肥や有機質肥料を入れて、土に“ごはん”をあげる
pHや栄養バランスをチェックして、次の作付けに備える
土は、一年で急に良くなったり悪くなったりするものではありません。
**毎年少しずつ“育てていくもの”**なんです
「今年のスイカの味はどうだったか?」
「甘さやシャリ感に満足できたか?」
その答えを、次のシーズンの土づくりにちゃんと反映させていきます。
スイカは、いきなり畑にタネをばらまくわけではなく、
まずはハウスや育苗トレーで苗づくりから始まります。
いつから出荷を始めたいか
どの時期に一番おいしいピークを合わせたいか
気候の傾向(年によって暖冬・冷夏など)
ここから逆算して、
「タネまきはこの週、定植はこのタイミング…」
と決めていきます。
スイカは「気温」と「日照時間」に敏感な作物。
タネまきの数日違いが、収穫時期や出来栄えに大きく影響することもあるので、
この段階からすでに“勝負”は始まっています
タネをまき、水をあげ、
数日後にふっくらと芽が出てくる瞬間は何度見ても感動です✨
でも、そこからが本番。
日差しが強すぎないか
夜の冷え込みで弱っていないか
水をやりすぎて根腐れしていないか
毎日、葉の色や伸び具合を見ながら、
「植物と会話する」ような気持ちで管理していきます。
苗がひょろひょろしていると、
あとで風に倒されやすくなったり、
実をつける力が弱くなったりします。
苗づくりの時点で、
「この子たちはいいスイカをつけてくれそうだな」
という感覚が、だいたい分かるようになってくるんです
しっかりした苗に育ったら、いよいよ畑へ。
ここからは、天気とのにらめっこが続きます。
風が強い日は苗が痛みやすい
急な冷え込みが来ると、根がなじむ前に弱る
雨続きの前後は、土が締まりすぎて根張りが悪くなる
そんなリスクを考えながら、
「今日しかない!」というタイミングを選んで植え付けます
一列ずつ、一本一本、
根鉢(ねばち)の崩れ具合
深さ・向き
周りの土との密着
を確かめながら植えていく作業は、
地味だけどものすごく大事な工程です。
定植からしばらくすると、
ツルがぐんぐん伸びて
葉が一面に広がり
畑が緑のじゅうたんのようになります
この景色は、何回見てもワクワクします
でも、その裏では
雑草との戦い
病気(つる割れ病など)の予防
土の乾き具合を見ながらのかん水(水やり)
など、細かい管理が続いています。
スイカづくりの中で、
特に神経を使うのが**「受粉」と「玉数の調整」**です。
スイカには、雄花と雌花があります。
雌花の根元には、ちっちゃなスイカの赤ちゃんのようなふくらみがついています
自然のミツバチなどに任せる方法
農家が一つ一つ手で受粉する方法
いろいろありますが、どちらにしても
**「このタイミングでしっかり受粉してもらう」**ことが大事。
受粉がうまくいかなければ、
いびつな形になったり、途中で落ちてしまったりします。
ツルが元気だと、たくさん実をつけようとしますが、
全部を育てると一玉一玉が小さくなったり、甘さが乗りにくくなります。
そこで私たちは、
ツルの太さ・葉の枚数・株の勢い
受粉したタイミング
を見ながら、
「この株では何玉まで育てるか」
「この玉を残して、この玉は小さいうちに落とすか」
を決めていきます。
これは本当に悩ましい作業ですが、
**“残した玉を最高においしくするための決断”**でもあります✨
スイカといえば、
やっぱり**「甘さ」と「シャリシャリ感」**ですよね
この二つを決めているのは、
日照(光)
水分
土の栄養
収穫のタイミング
のバランスです。
玉が太る時期はある程度水が必要
でも、収穫前に水をやりすぎると味がぼやける
という難しさがあります。
特に、
収穫前の数日の天候で味が変わることもあるくらい繊細です。
「今週は雨がちだから、水は控えよう」
「日差しが強くて乾きすぎているから、夕方に少しだけかけよう」
こんな判断を、毎日空と畑を見ながら決めていきます
スイカは、
受粉した日
その後の積算温度
などから「だいたい〇日後くらいが収穫適期」と目安があります。
でも実際には、
玉の大きさ
ツルの色・巻きひげの枯れ具合
叩いたときの音(コンコン or ポンポン)
などを総合して、
「今日が一番おいしいはずだ」
という日を選んで収穫します✂️
ここは数字だけでは決めきれない、
農家の“勘”と“経験”が一番問われるところです。
収穫期の畑は、まさに戦場です(笑)
朝早くからひたすら収穫
軽トラやコンテナに積み込み
選別・箱詰め
出荷トラックに積み込み
一連の流れを、
スイカが傷まないうちに、スピーディーに行う必要があります。
外観(形・色・傷の有無)
重さ
ツルの付き方
などをチェックしながら、
出荷先(市場・直売所・贈答用・家庭用)別に選別します。
最高の出来の子は「お中元・贈答用」へ
形に少し個性がある子は「お得用」「家庭用」として出すこともあります。
どの子にも、それぞれ活躍の場を用意してあげたいというのが、農家の本音です
せっかくなので、農家目線の小ネタも少し。
スイカは、
あまりキンキンに冷やしすぎると甘さを感じにくくなります。
丸ごとの場合 → 食べる2〜3時間前に冷蔵庫へ
カットした場合 → ラップ or 密閉容器に入れて冷蔵庫へ
「キンキン手前のひんやり」が、実は一番甘さを感じやすいです
「スイカに塩」は賛否ありますが(笑)
塩を少しだけふると、味のコントラストで甘さを強く感じられるんです。
ほんのひとつまみ
かけすぎるとしょっぱくなるので注意
お好みですが、
「ちょっと試してみようかな」という方はぜひ
ここまで読んでいただきありがとうございます✨
土づくり
苗づくり
定植
ツル・葉の管理
受粉・玉つくり
水と光のバランス
収穫・選別・出荷
スイカ1玉が食卓にのぼるまでには、
本当にたくさんの工程と、
農家の“ドキドキ・ワクワク・ハラハラ”が詰まっています。
「今年のスイカ、おいしいね!」
「ここのスイカじゃないとダメなんだよね」
そんな一言が、
夏の疲れた体も心も、全部報われるような気持ちにしてくれます
この夏、もしスイカを食べる機会があったら、
ふと「どんな畑から来たんだろう?」と想像してもらえたら嬉しいです。
そしていつか、
「スイカ狩り」や「農園見学」にも遊びに来てくださいね✨
畑で食べるもぎたてスイカの味は、きっと忘れられない思い出になりますよ