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皆さんこんにちは
株式会社C.サイカの更新担当の中西です。
~“甘さは畑で決まる”~
スイカは追熟しません。だからこそ、苗づくり・交配・果実負担・水と温度の設計で、畑の中で甘さを作り切ることが肝心です。今日から使える作型・環境・整枝・灌水・空洞果/裂果対策・収穫の見極めを一気にまとめました。🧭✨
目次
1–2月:台木/穂木の準備→接ぎ木育苗(つる割病対策)🧪
3–4月:仮植→定植(マルチ&トンネル)→活着管理
4–6月:交配期(ミツバチ放飼/人工授粉)→着果マーキング🐝
6–8月:肥大・糖集積→水コントロール→収穫ピーク
8–9月:ベッド撤収・土壌消毒・片付け
交配日を**タグ(例:4/25)**で“見える化”。日数後収穫の精度が跳ね上がります。⏱️
排水>保水:高畝+黒マルチ。踏圧ライン固定で根を潰さない。
pH:6.0–6.5目安。塩類過多なら前作で洗い出し。
元肥:多すぎNG。チッソ過多はつるボケ&空洞果の引き金。**K(カリ)**厚めで糖を後押し。🌾
つる:主づる+子づる2–3本で展開。
着果数:
大玉=1果/株、
小玉=2果/株(樹勢を見て)。
玉直し:接地面が白く偏らないよう2–3日ごとに軽く回す(過度な操作は裂果誘因)。🔄
マルハナ/セイヨウミツバチを10aあたり1–2群目安で放飼(天候で追加)。
人工授粉は午前中に。開花直後がベスト。
収穫目安(日数後):
大玉=35–40日、
小玉=28–32日(品種/気温で±)。
→ タグ+日数+果実径で3点確認。✅
交配〜肥大前半:潅水しっかりで細胞数を確保。
着色〜仕上げ:ややドライで糖度UP。ただし急な断水→豪雨は裂果の元。
地温:**20–28℃**帯。マルチ&換気でオーバーヒート回避。☀️
空洞果:交配不良・チッソ過多・急成長が主因→交配安定/N控えめ/水分変動を小さく。
裂果:降雨前後の水管理と玉直し控えめ。
日焼け:葉で自然のひさしを作る。極端な直射時は簡易遮光。🕶️
つる割病:接ぎ木+輪作。
うどんこ/べと:朝の結露を作らない。換気・薬剤ローテ。
アブラムシ・ウリハムシ・ハダニ:粘着板+被覆+選択剤で早期対応。
農薬はラベル厳守、収穫前日数にも注意。📒
受粉からの日数(主)、巻きひげ枯れ(果梗近く)、地面接地面(地斑)の黄色化、叩音(鈍い低音)、糖度サンプル(ロット抜き取り)。
スイカは追熟しない→畑で完熟が正解。🍽️
予冷:12–15℃で“畑熱”だけ抜く(冷やし過ぎ=低温障害⚠️)。
保管:10–15℃・高湿度、エチレン源(リンゴ・バナナ等)と分離。
梱包:衝撃吸収材+通風口のある箱。落下ゼロの動線設計。📦
☐ 交配タグ(日時・株番号・品種)
☐ 着果数(株ごと)
☐ 潅水ログ(天候&土壌水分)
☐ 異常果(空洞・裂果・日焼け)の比率
☐ 収穫日報(糖度・重量・サイズ構成)
まとめ
スイカは**“交配タグ×水の波形×日数後収穫”で甘さが決まります。まずは交配タグと潅水ログ**を今日から始めましょう。畑の再現性が一気に上がります。🍉✨